岡山県 備前焼工房 夢幻庵
備前焼を体験できる「備前庵」ギャラリー・店舗・工房と陶芸体験もできる、備前焼の醍醐味を体感できる岡山 備前焼工房です。
今回は、夢幻工房での備前焼作りを見せていただきました。
ギャラリーにお邪魔したのち、自然豊かな工房に連れていっていただきました。
林のなかにある工房は、木々に囲まれたとっても静かな空間。
鳥の声がきこえるおだやかな空気の中で、うつわが出来上がっていくところを見せていただきました。
釉薬をかけない。究極にシンプルな製法
だからこそ生まれる、ロマンあふれる深い味わい
備前焼は、古くは古墳時代の須恵器の製法が変化し、鎌倉時代～桃山時代にかけて、今のような形に落ち着きました。
岡山県備前市でつくられている「備前焼」は日本六古窯の一つで、土の持ち味を楽しめる素朴な焼き物です。
そのため焼き窯で起こる出来事ひとつひとつが作品に焼き付けられ、完成品の多彩な表情となるのです。
刻々と変化する空気の流れ、燃え上がるワラ、降りかかる灰・・・
1週間以上にわたる焼き締めの窯の中で起こるすべての出来事が作品の紋様として現れ、見る人を惹きつける表情豊かな焼き物に仕上がるのです。
高温の穴窯の中で焼き締める
1200度以上の高温で10日前後かけて焼きあげられる備前焼。
高温の窯でじっくりと焼き締められた表面は緻密で強度が高く、繊細な凹凸やわずかな通気性があり、保温性にも優れています。
次に見せていただいたのは、大きな大きな焼き窯。
窯の中に小さな小部屋のような空間がいくつもあり、そこにうつわを並べて一気に高温で焼き上げるのです。
その温度はなんと1200度以上。
高温で2週間以上焼き締めることで、あの特徴的な質感や「投げても割れない」といわれるほどの強度が生まれるのです。
夢幻庵の備前焼ティーカップ
ぽってりと厚手ながらすっきりとしたフォルム
備前焼らしい味のある表面
ザラっとしたぬくみのある質感
いつものコーヒータイムがちょっと豊かになる、そんな優しいうつわです。
おそろいのスプーンもぽってりしたフォルム
ちょっとひと息、コーヒータイムの相棒に触っているだけでいやされる、備前焼のカップのご紹介でした。
夢幻工房さま、みなさまお変わりなくて、良かったです。この度は、工房のご案内ありがとうございました。
土から備前焼が作られる様を、見ることができ、また大きな大きな山天窯を見えていただき、ありがとうございました。
備前焼は一つずつ成形されているためすべて形や焼き味が異なる1点もの。
柄が同じものなど世界にひとつとしてありません。
毎日の食事のなかでゆっくりと育てるあなただけの器。
備前焼といっしょに、ゆたかな食事の時間を一緒にお過ごしください。
灼熱の窯の世界をそのままうつした、豊かな味わいの備前焼。
ぜひ手に取ってさわって眺めて、その多彩な紋様の変化をお楽しみください。
